ベテランが多い病後児保育所

病後児保育所はやや特殊な環境があり、一般的には病気が完治した子供が一時的に保育を受ける場所として活用されています。大きな病気を患っていたケースが多く、子供が心身ともに疲れ果ててしまっていることも稀ではありません。

このような現場では、看護師に子供とコミュニケーションを取るスキルも求められるのは確かですが、現実的にはもっと重要な要素が2つあります。経験や知識に基づく冷静な判断力と、子供の様子を正しく分析できる観察眼です。この2つを兼ね備えている看護師は病後児保育所で働くのに向いています。

病気が完治してから病後児保育所に入るというのが原則ですが、実は完治していなかったり、再発したりすることもないわけではありません。病後児保育所で最も重要なのは、そのようなときに速やかに適切な対処ができるように現場の体制を整えることです。

医療知識をしっかりと持ち合わせていて、且つ、いつも子供に接していて様子を観察できる看護師がその役割を果たすことになります。子供の挙動や様子から判断して、もしかしたら再発しているかもしれない、病気が治っていなかった可能性があると思われたときには速やかにドクターに連絡できる能力が求められるのです。

このように、キャリアが長い、つまり現場経験が豊富でないとこのような判断力はなかなか育まれません。ベテランの看護師が求められるのは確かで、現場にいる看護師が一人だけということもよくあります。病気の種類も幅が広いことも考慮すると経験の豊富さも重要と言えるでしょう。